海外にいる方々は、日本にいたときに好きなだけ食べられたものが食べられなくなる辛さを本当によくご存知だと思います。
僕もその一人です、もちろん。
例えば漬物、干物がその代表選手で、次いで鮮魚。生卵もそれに入るな。
日本の様な卵に関する衛生管理がないので、当然生卵は食べることが出来ません。サルモネラ菌にやられること間違いなし。鶏肉のミンチですら販売されてません。恐らく卵と同じ理由で。そのくせ豚肉のミンチは生で食べるんですがね・・・・。
そして野菜が美味しくない。みな大ぶりだし雑味。そんなだから漬物にしても美味しくない。
干物と言う概念がこちらでは燻製。だからまったくの別物に・・・・。
スーパーに魚コーナーがない。つまり鮮魚は一般的に流通していない。缶詰か燻製、マリネに限定されている。(昔、魚コーナーはどこかスーパーの店員に尋ねたら、本当に缶詰コーナーに案内された) また北海で取れる魚に食欲をそそられるものはない。どれもグロテスクで品がない。日本の海は本当に豊かな海鮮資源に恵まれている。
そんなこんなで、海外移住者は如何にして日本で食べることの出来た味覚をどう再現するか、と言うところに情熱を注ぐ事になるのです。
写真は先日作った「しそ餃子」。しそは種を日本から送ってもらったものをベランダで栽培。このとき約40枚のしそを使用。そして肝心な餃子の皮は全くの手作り。小麦粉を塩と水で練って一枚一枚作りました。最初は厚さや大きさもバラバラで食べても粉っぽかったけれど、もはや全ての問題はクリア。ヘタに冷凍の高い輸入の餃子の皮を買うよりも数段安くて美味しいのだ。
はい、そして完食・・・です。ごちそう様でした。
こういった台所事情からも、「やればナントカなる」「あかんでもともと」「人間その気になれば何でもできる」といった教訓を得ることになるのでした。
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