アメリカ対ガーナ戦の夜、イタリアレストランで食事してました。イタリアは既に敗退してしまったのですが、店の客も従業員も、明らかに「アンチ・アメリカーナ」で、ガーナが先制点を入れた途端、店内もオープンテラスも大歓声。
おかげで、注文のこの料理もなかなか出て来なかった。でも、なかなか美味かったので許す。
うちの店でも同じ。お客は基本的にサッカー嫌いの、物静かな方が多く来るのですが、従業員がもう仕事に身が入ってなくて、いくら暇でも終始寿司の伝票だけはあり、独りせっせと働いていると、やはりむなしくなりますね。
はやくWM終わってほしいよ。正直な話。
・・・で、毎日このような夏日。ちなみにKielの気温を調べてみると大きい時で10度くらいの差がありました。
北ドイツでは陽の角度も低くなる。また違った雰囲気を味わうことになるだろうな。
これは7月の「お薦め寿司」”HAKATA-ROLL” つまり僕がこの店で出す、最後の創作寿司。これを担当して約2年半、毎回違う内容で創作寿司を創作して来ましたが、これで終わり。次は新しい店で再スタートです。来月はまだ半月ほど働きますが、この月は過去のお薦め寿司を2種類リバイバルします。
何人かのお客さんには既にお別れの挨拶をしはじめています。目に涙浮かべてくれる方や、心底残念がって下さる方、ホントそんな懇意にして下さるお客様には後ろ髪を引かれる思いです。
しかし、僕は歩きつづけるのだ。前に、前に・・・と。挑戦できるうちは、その精神に磨きをかけつづけたい。
27で料理の世界に飛び込み、37で渡独。Köln Kielを経て、現在München在住の日本食料理人。47で新しいスタートを切るべく日々精進を続けています。行ける所まで、とことん挑み続けよう。
2010年6月28日月曜日
2010年6月18日金曜日
無題
考えることは沢山ある。
恐らく・・・、僕の考え方の方式は、多くの人に理解されないだろう。
論点はいくつあってもいい。僕は僕のイメージのスクリーンにそれらを出来るだけリアルに映し出す。それを一堂に映し出すのだ。
漠然と映し出されるビジョンの中から、必ずひとつは「これ」と引っ掛かるセンスに巡り合う。それを手繰り寄せれば、往々にして、絡みつくいくつかのセンテンスに見合った選択肢が見つかる。
これが僕の今までの生き方。
だれもそれに気付かない。だれもそれを理解できない。でもそうなることを求めていないから、別に構わない。でも。それをそばで観ている人にはイライラするだけなんだろうな。例えば僕の奥さん。
唯一、これを理解できそうなのは、実は娘だ。
彼女は、まだその可能性を見出してはいないようだけれど、僕にはその芽を見出すことができる。
今回は、随分抽象的な内容になってしまった・・・。
でもたまには、いいよね。
2010年6月15日火曜日
Weld Meisterschaft
とは、つまりFIFA ワールドカップのことです。日本初戦、対カメルーン戦。辛くも本田のゴール1点を先取してこれを守りきり、まずは一勝!・・・と言いたいところですが、テレビで見ていて、こちらの解説者の何とも辛口なことか。日本代表選手の良いところは一つとして語られず、なぜカメルーンが負けたのかの分析について解説者の方々は終始議論していた。挙句の果ては本田がロシアで高額なギャラでプロリーグに所属していることに触れ、これを鼻で笑う始末・・・。現実は厳しい・・・・、がそういうのも現実。
確かに今日の試合はパスワークの切れも悪いし、スタミナ切れを感じさせる選手もいた。見ていて、このカメルーンのペースなら、まだ後2点は取れてもいいはずだと・・・・素人目には見えたのですが。
ともあれ、このサッカー熱のおかげで店は連日ヒマヒマモード。賑わっているのはスクリーンを設置したスポーツバーぐらいのものではないでしょうか?
写真は午後7時の公園の芝生の上。にわかに降った雨露に濡れていますが、まだまだ陽の光は高く、夜10時近くまで青い空を仰ぐことができます。
確かに今日の試合はパスワークの切れも悪いし、スタミナ切れを感じさせる選手もいた。見ていて、このカメルーンのペースなら、まだ後2点は取れてもいいはずだと・・・・素人目には見えたのですが。
ともあれ、このサッカー熱のおかげで店は連日ヒマヒマモード。賑わっているのはスクリーンを設置したスポーツバーぐらいのものではないでしょうか?
写真は午後7時の公園の芝生の上。にわかに降った雨露に濡れていますが、まだまだ陽の光は高く、夜10時近くまで青い空を仰ぐことができます。
2010年6月10日木曜日
日々の更新
日本晴れ、いやドイツ晴れ・・・とは言わないな。とにかく快晴です。夏日が続いている今日この頃。美しい女性の胸元が魅力的な季節となりました。
そして今がシーズンの白アスパラガス! 日本にいた時は食べたことすらなかったのですが、こっちに来てホント好きになった食材のひとつ。定番のオランダソースでいただくのもよし、ホイルに包んでオーブンで焼き、バターとレモンで頂くシンプルな食べ方も良し! ベーコンと炒めて良いし、醤油マヨネーズもかなり合う! 是非お試しいただきたい、この季節だけのこのグルメ!・・・です。
今日も営業は寿司攻め…でした。持ち帰りも多く、前菜なしの寿司のみのお客様の来客もかなり・・・というかほとんどがそう。
写真は「上ちらし寿司」です。
正直言って、休みの日に寿司なんか絶対食べたくない・・・・ってくらい、毎日目にしてる。魘されるわな。僕も最初の頃は精神的に病んでたなぁ・・・。
そして今がシーズンの白アスパラガス! 日本にいた時は食べたことすらなかったのですが、こっちに来てホント好きになった食材のひとつ。定番のオランダソースでいただくのもよし、ホイルに包んでオーブンで焼き、バターとレモンで頂くシンプルな食べ方も良し! ベーコンと炒めて良いし、醤油マヨネーズもかなり合う! 是非お試しいただきたい、この季節だけのこのグルメ!・・・です。
今日も営業は寿司攻め…でした。持ち帰りも多く、前菜なしの寿司のみのお客様の来客もかなり・・・というかほとんどがそう。
写真は「上ちらし寿司」です。
正直言って、休みの日に寿司なんか絶対食べたくない・・・・ってくらい、毎日目にしてる。魘されるわな。僕も最初の頃は精神的に病んでたなぁ・・・。
2010年6月8日火曜日
久々の更新
・・・です。いやぁ・・・色々ありました。ばたばた、バタバタ・・・と、目まぐるしく時間が過ぎて行き、早くも夏です。先日は午前中から気温が26度。
Kiel行きが決まってから新しいオーナーとは豆にメールでメニューや寿司カウンターの設計やらなんやらと話し合いながら、今もオープン当初のメニューについて詰めの話し合いをしているところ。それと並行して、今いる店の新しいメニュー作りも継続して担当中。私がいなくなってからの寿司マイスターがこの期に及んで辞退・・・。こっちはこっちで話は進んでいるので後戻りはできないので、とりあえずインターネットの求人広告に募集をかけたり・・・ほんまにややこしいです。
今日も僕のお寿司を食べて「本当に美味しかった」「素晴らしかった!」とわざわざ挨拶に来てくれるお客さんが多く、そんな方々に心底感謝しながらも、ここを去っていくことをどう告げたらいいのか、今は後ろ髪引かれる思いです。
従業員にも毎日のように「いなくなるのがストレス・・・」と言われます。ただでさえ、僕の休みの日の商品の出来に差がありすぎて、明らかにお客さんの反応が違っており、それをじかに感じるホール係にとってはそれがストレス以外のなにものでもないそうなのです。それ故に、僕がいなくなってからのことを考えると不安でしょうがない・・・と。嬉しいような、困ってしまうような。でも必要とされる人材であるという事は、本当に大切な自己資産ですよね。
我ながら、これまで決して平たんな道のりを歩いてきたわけじゃない、と思っている。人より失敗も多かったし、悔しい思いもしてきた。それ故に、そこから這い上がろうと努力だけは怠らずにやってきた、という自負がある。
僕は、まだこれから大きな峰を越えようとしている。
・・・歩き続けるしかないから。僕にはそれ以外方法がないんです。
Kiel行きが決まってから新しいオーナーとは豆にメールでメニューや寿司カウンターの設計やらなんやらと話し合いながら、今もオープン当初のメニューについて詰めの話し合いをしているところ。それと並行して、今いる店の新しいメニュー作りも継続して担当中。私がいなくなってからの寿司マイスターがこの期に及んで辞退・・・。こっちはこっちで話は進んでいるので後戻りはできないので、とりあえずインターネットの求人広告に募集をかけたり・・・ほんまにややこしいです。
今日も僕のお寿司を食べて「本当に美味しかった」「素晴らしかった!」とわざわざ挨拶に来てくれるお客さんが多く、そんな方々に心底感謝しながらも、ここを去っていくことをどう告げたらいいのか、今は後ろ髪引かれる思いです。
従業員にも毎日のように「いなくなるのがストレス・・・」と言われます。ただでさえ、僕の休みの日の商品の出来に差がありすぎて、明らかにお客さんの反応が違っており、それをじかに感じるホール係にとってはそれがストレス以外のなにものでもないそうなのです。それ故に、僕がいなくなってからのことを考えると不安でしょうがない・・・と。嬉しいような、困ってしまうような。でも必要とされる人材であるという事は、本当に大切な自己資産ですよね。
我ながら、これまで決して平たんな道のりを歩いてきたわけじゃない、と思っている。人より失敗も多かったし、悔しい思いもしてきた。それ故に、そこから這い上がろうと努力だけは怠らずにやってきた、という自負がある。
僕は、まだこれから大きな峰を越えようとしている。
・・・歩き続けるしかないから。僕にはそれ以外方法がないんです。
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