世界的有名なピアニストの一人、Gerhard Oppitz氏が店に訪れたのは先週木曜日の夜。音楽責任者の方の招待で来られたのですが、私の寿司をたいそう気に入って頂き、翌夜にはお一人でお忍びで来店。日曜日にも昼の部の公演を終えて3度目の来店を頂きました。
ソロピアニストとしてでなく、美食家でも有名な方に認めていただいた、というのは僕にとって大いなる資産です。
月曜日の夜は店も休みなので、オーナーのはからいでコンサート(最終日程の)に招待いただき、何と公演後に楽屋訪問までさせていただいた。演目のサン・サーンスのピアノコンチェルトは初めて聞く曲だったけれど、とても心浮く素晴らしい曲でした。Kielのオーケストラもこじんまりとして入るけれど、アットホームで飾り気がなく、親身にうまく曲一曲をまとめあげていた。気取っているわけではないけれど、くだけるわけでもなく、それでいて安心できる居心地の良さのようなものを感じるオケでした。
そして頂いたサインです。お気に入りの”Transcriptions&Variations"のCDライナーノーツに書いていただきました。この仕事をしていて良かった…ということを改めて噛みしめる夜です。今夜は日本酒が美味い。
「あなたは幸せですね、こんな腕のいい寿司職人さんがいて」、Oppitzさんがオーナーに讃えたお言葉でした。なんだか泣きそうになる嬉しい讃辞に、心が満たされていく。あぁ、良い夜だなぁ…。
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