2010年8月27日金曜日

Hamburg

Hamburgに行った最大の理由がこれ、荒木経惟の個展! …です。
「SILENT WISHES」と題されたこの個展、「愛しのチロ」「冬の旅」にも代表される愛妻「荒木陽子」夫人との私小説的世界を収めたかなり内容の濃い展覧会でした。
アラーキーの作品に出会ったのはもうかれこれ20数年くらい前…です。当時からただのエロスではない、写真で小説を描く作家として、深い感銘を受けていました。まさかここドイツで最愛の妻を追った作品を一堂に会する機会に巡り合えるとは!! 作品は代表作から初めて観るものまで数多く感動! 僕は美術展などではまずカタログは買わない主義ですが、このときだけは別でした。この作品群は今までにない感動に包まれている!…と勇んで売店へ…が、「品切れです」と張り紙が。
いや、それでも満足です。ドイツの方にも理解されているアラーキーの作品。日本人として誇りです。そんな荒木経惟も前立腺癌を公表している。最近「癌」を患い、これを公表している方が多いですね。それだけ皆が歳をとっているということですか…。
 


気を取り直してHamburg観光。
街を運河が行き交い、今までのドイツの代表的風景とは打って変わって、何ともおしゃれな大都会。



いままでいたKölnが大阪的なのにたいして、Hamburgはまるで東京。もしくは横浜?
クラシックな街並みと近代的な建物、港町として発展してきたこの街は、僕には少し大仰過ぎた。



街中でいろんなイベントが行われているらしく、観光客も多い。なんか気疲れしてしまいそう。お昼に入ったドイツ料理レストランも観光客相手のレベル。「魚の盛り合わせ」とあったが出てきたのは量的に二人前はある鰈のバターソテー。申し訳程度に小さなエビが付いてたが、Kielにあるレストランの方がずっと美味い魚料理を食べさせてくれる。というわけで今回は写真もなし。



北ドイツに来てあえてドイツ料理レストランでは「魚」を注文している。文句なしにKölnで食べていた物よりはるかに新鮮で美味しいのだが、なぜか身近に魚屋がない。みんな家では作らずに、外食で食べているのかも。



Hamburg、見どころは多いです。写真もたくさん撮りました。でもひとつ注意するとすれば、次回訪れるときはどこに何をしに行くかをきっちり決めてから行こうと思います。昼にどこで何を食べるか…までしっかり下調べをして。これ、大きなポイントです。

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