街のあちこちのマルクト(広場)ではじまったクリスマス市。日が暮れると美しいネオンが輝きはじめ、人ごみに溢れます。お店はそれに伴って、これまでの忙しさからひと段落。夜の営業は静かなものです。
先日、いつも来ていただいている老夫婦のお客様が、奥さまだけでふらりと来店されました。
ここ2週間くらい見かけないなと思っていたのですが、何気に「今日はおひとりですか?」と、声をかけたところ、「主人は先週亡くなりました」とのこと。
いつも御主人は「刺身定食」を注文され、表情は無愛想ですが、帰り際にはいつも満足げにうんうんと頷きながら手を振って帰ってくださいました。
今年のクリスマス、奥さんが一人で過ごされる夜を思うと、なんとなく寂しさがこみ上げてきます。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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