2010年2月27日土曜日

二月も終わりだ。

随分と暖かくなってきました。

パリが青空だったんで、それがめちゃくちゃ嬉しかったんですが、ドイツもそれにようやく追いついた感じです。
明日…と言ってももう日付が変わりましたが、友人と二人で久しぶりに夜の街に繰り出します。
今年のレストランガイド(この街の)に1位で取り上げられた日本食レストランに潜入します。
こういうときに大切なのは、ひとつでもプラスの面を見つけること。何か一つでも得るべきものがあるはず。

さてさて…どんなものかいな…と。

2010年2月24日水曜日

Paris (その他)

その他、パリでの写真を少しアップします。


サクレ・クール寺院。映画「アメリ」でも話題になった場所。
観光客も多いけれど、物乞いや押し売りの若者も多い。結構注意が必要。



ランチに入ったビストロのメニュー。この手書き感がかわいらしい。しかも9.90ユーロとお安い。味もなかなか美味しかった。しかし人が足りてないのか、僕たちの後のお客さんは待てずに帰って行く様子を見かけました。



夜のエッフェルを見上げる。吸い込まれそうなほどの美しさです。結構「大したことないよ」と聞かされていたけれど、いやぁ…素敵ですよ。



そのエッフェルからの眺め。夜景は特に美しい。向こうに見えるのは凱旋門。登るのにはかなり並ばされるので要注意。特に冬場は大変だ…。しっかり防寒をしていってください。



船からの眺め、ポンヌフの橋です。映画「ポンヌフの恋人」のメイン舞台。この橋が、僕にとってのパリの代名詞かもしれない。なんでもない、頑丈そうな橋ですが、…多くは語りません。まずは映画を見てほしい。

2010年2月20日土曜日

Paris 【番外編】



息子共々、わずか二日でしたがパリを充分に満喫しました。最後にサクレ・クール寺院へ行き、モンマルトルの丘からパリ市内を眺めました。まだまだ行き足りてない所があるなぁ…と思いながらもそこから北駅まで歩きました。店をのぞきながらのんびり歩き、途中caféに入ってお茶なんかしていました。
駅に着いたのは出発の一時間半前、早いといえば早いのですが、それでもこっちに来て学んだことは、鉄道の時刻表はあてにならない、ということ! 事前に乗る列車を把握しておかないと気が気でない。

しかし、乗る列車はまだ表示板に出ていなかったので、構内の休憩所でのんびり待つことに。その時撮ったのが、上の写真。
ヨーロッパ各地の国際列車が発着するパリ北駅です。おぉ、これはプロバンス行きか。これはユーロスター、イギリス行きだな。これはどこだ? スペイン? なんてのんびり構えていたのもつかの間。

なんかおかしい…。

そうなんです。表示板に僕達の乗る列車が掲示されたのですが、ホームが出てこない。その代わり知らない文字が白地に赤く書かれている。(もちろん)意味もわからない。そして見渡すと、僕たちの乗る列車Tharysのカウンターに人だかりができていて、何やら不穏な空気が流れている。
それでようやく行動に出たが、乗客と職員の会話を聞いていると、終日Tharysは運休だということらしい。「なに!?」である。
もう一人の駅員に聞くと、「列車事故で20名くらいの死者が出ている」「ブリュッセル行きから先は終日運休」「何をやっても無理だから明日列車の予約をとりなおしてくれ」とのこと。
「冗談ではない」
僕の前のおばあさんなんかかなり切れていた。こっちの年寄りをなめてはいけない。本気で怖い。
結局、僕も相談窓口を3回もたらいまわしにされて、最後に受けてくれた職員が「東駅から19時09分発のフランクフルト行きが出るからそれに乗った方がいい」と教えてくれた。「そこから先はどうなるのか、料金はどうなるのか、とにかくここでは分からないからそっちに行って事情を説明してみてくれ」ということだ。

もはや選択の余地はない。幸い早くに来ていたからまだその列車には間に合うだろう。しかし先行き不透明な外国でのアクシデント。
とにかく早歩きで東駅に行き、インフォメーションで事情を説明すると、コンピュータで時刻表を調べてくれた。しかしこれがひどい。
マンハイムで乗り換えてステュッツガルトで乗り換え、さらにそこから鈍行列車でケルンにつくのが明朝6時。計11時間のコースだ。ありえない…、しかし翌日の仕事を考えると、何としてもここを出なくてはならない。息子には「こんな時にはこんな旅を楽しむしかないんだよ」なんて悠長に言っていたが、内心はくらくらである。

いつの間にか構内には北駅で見た同じ境遇の人たちが集まっていた。その乗る列車が表示されると、皆が一目散にホームへ駆けだした。「えぇい、ままよ」と乗り込んではみたものの、先を思うと気が遠くなる。
19:09、列車は定刻通り動き出したが、外は既に日も暮れて真っ暗。どこをどう走ってんだが皆目分からない。不安と疲れですっかりパリ気分が萎えている。このコースだと南ドイツから入ることになる。まだ雪も多く残る南ドイツで、夜中に列車を乗り換えて、それも雪で遅れたり、はたまた運休になんかなったら…そう思うと居眠りだってできない。
とその時気がついたのが、斜め後ろにいる夫婦、さっき北駅にいた人ではないか。これはもう聞くしかない。

「あなたはケルンに行くのですか?」
「そうだよ」
「私もです。今日はTharysの事故で…」
「まったく大変な事が起きたね」
「私は駅員にこのルートを教えられたのですが、正しいでしょうか?」
「どれどれ…、これはひどいね。どうしてまた目的地から離れて乗り換えした上に普通列車で行く必要があるのかね」
「僕もそう思います」
「いいかい、このままフランクフルトまで乗りなさい。そして10分の連絡でケルン行きのICE(特急)が出るからそれに乗れば1時前に着くよ。料金は別にかかるが子供を連れてこのルートは勧められないね」

この天使のような親切なご夫婦に僕はどれほど助けられたことだろう。
何度もお礼を言って、フランクフルトからICEに乗り換えました。おまけに不幸中の幸い、検札が来なかった。(つまりタダ乗りだ)

なにはともあれ、受け身でいるとろくな事がない世界です。ちょっとしたことでも遠慮なく一歩踏み出すこと、これが大きく先を左右するのです。

このニュース、日本でも話題になってました。ベルギーの列車、正面衝突で19名が死亡。どこで何に遭遇するやら…分かりませんね。

2010年2月17日水曜日

Paris ③

前回のパリで食事に失敗した苦い経験を活かし、
・庶民が行くビストロで(もちろん日本語メニューはおろか、英語メニューもない店)
・肝心要、低予算で満足のいく(お腹のふくれる)内容
を目標に、妥協しない店選びをしました。おかげで何度も歩きなおして、ふらふらになりましたが、その甲斐はありました。


まずは息子の選んだ前菜。「サーモンのタルタル、サワークリームソース添え」
塩加減がちょうどよく、レモンとサワークリームソースが素朴に合う。こんな小さなビストロでも盛りつけに丁寧さが見受けられます。
添えられているパンが少し甘口で、タルタルを載せて食べると、これがまたいける。仄かな甘みと塩気の効いたタルタル。これにサワークリームソースと言う組み合わせ。それぞれの素材が喧嘩することなく、ちょうどよいバランスでひとつにまとまっています。



僕のとった前菜。「ホタテとサーモンのすりながしスープ」
これがまた驚くくらいに美味しかった。ホタテとサーモンの旨みがえぐ味もなくやわらかく調和して、冷え切った体を芯から温めてくれました。真中にあるのはやわらかいパン。これにスープを絡めて頂きます。
いやぁ…絶妙な塩加減です。
やはり料理の決め手は塩ですから。これを上手く調和できるかそうでないかで、大きく変わってしまいます。


メイン料理「豚バラ肉とソーセージ、温野菜と白いんげんのオーブン焼き」
豚肉はしっかりグリルされて香ばしく、温野菜といんげんはオーブンの熱で十分に火が通り、それぞれの素材が絡まりあって濃厚なスープを作り上げています。一緒に入っているソーセージは、ドイツでは食べたことのない味。何の香辛料なのか、ついにわからなかったのですが、ほんのり甘く癖になる味。いずれにせよ、体は温まり、なおかつお腹も大満足。


息子のは「牛肉と根野菜の煮込み」
牛肉の塊はごろごろ入ってるし、野菜は煮崩れすることもなくホクホク。肉も口に頬張ると、ハラハラとほぐれる柔らかさ。その量は半端でなく、最後の方は僕も手伝ったくらい。味付けはシンプルで、それぞれの素材の旨みを活かしたあっさり風。そこに仕上げに入れたバジルが香りを引きたてていました。

どれも美味しくて、大満足。我々はこの二品のメニューを注文。値段は一人18ユーロ。かなり安いです。
お店はバスティーユ広場から歩いて5分くらいの裏通り。
LES SANS CULOTTES
住所:27 RUE DE LAPPE 75011 PARIS
tel:01.48.05.42.92 
お薦めです。

この続きはまた後日。実はこの後とんでもないことが待ち受けているのでした…。

2010年2月16日火曜日

Paris ②


バスティーユ広場のマルシェ(市場)。新鮮な食材が所狭しと並べられています。ドイツではお目にかかれない新鮮な魚介類がこれまた手頃な価格で売られていました。羨ましパリ市民。
 

バスティーユ広場。1789年、当時の王政を覆すために立ち上がった民衆が監獄を占拠し、革命の大きな幕開けとなった舞台がここ。後に監獄は撤去されて1803年に広場として生まれ変わりました。
「ベルばら」で言うと、オスカルが指揮を執り、倒れたのも…いわばこの辺り…ということです。



オルセー美術館。入るのに45分…、我慢強く待ちました。中は待った甲斐のある作品がてんこ盛りでした。もうお腹いっぱい…て感じ。セザンヌ、モネ、マネ、ドガ、ゴッホ、ゴーギャン。かつて画学生だった頃に何度も画集で眺めていた作品が目の前に…至福でした。
ルーブルは広すぎるのと、作品がクラシックすぎるので今回はパス。

Paris ! ①

行ってきました。Paris!

去年に続いて二度目。今回は息子と男の二人旅。
ショッピングよりも行動派の市内観光。とにかく二日間、ホントによく歩いて、並んで、よく食べた。


セーヌ川を遊覧船で移動。船上から見上げるエッフェル塔はなかなかの迫力。



これもパリ観光では定番の「凱旋門」 周りは物乞いと観光客でひしめき合ってます。



ノートルダム寺院。これも船の上から。
パリの街をセーヌ川から眺めると、これまた素敵です。天気もいいし、最高の眺めでした。

2010年2月14日日曜日

二人旅

本日、早朝に息子と二人、THARYS(フランスの国際特急列車)でParisに向かいます。

計画したのはひと月ほど前の話。本当は義父の他界の後、すべての旅程をキャンセルするつもりでもいたのですが、妻の「気にしないで行って来て」という言葉と、義母の「子供にもっと広い世界を見せてやりなさい」という言葉で、この小旅行、決行することにしました。

義父の死後、僕の中でもいくつかの思い、考え…が芽生えはじめている。
それは、やはり自分もやがて老いていくという現実について…だ。

息子との二人旅は初めて。初めての親子男同士の旅だ。この旅で何かが起こるかもしれない、何かを得るかもしれない。何かに気付くかもしれない。何かに…。
しかし、いずれにせよ、それはすべて起こるべくして起こり、得るべくして起こるのだ、と…。

2010年2月11日木曜日

カーニバルを目前に



毎年ですが、カーニバルの時期は天候が悪い。2回カーニバルを見に行ってますが、毎年雨…でした。老若男女、皆が思い思いの仮装に扮して町を練り歩き、大人達は夜通しバーやクナイペで飲み明かす…カーニバル。

よくこの寒空の下、そんな薄着の仮装で耐えられるなぁ…と感心します。
で、今日になりまた寒波がぶり返し。御覧の雪模様です。巷では、今年カーニバルで死人が出るんじゃないの? なんて物騒な、それでいてまんざら嘘でないような噂が流れています。今日の昼の気温は-6℃。
やれやれ…。

2010年2月10日水曜日

冥福を

長く病を患っていた義父が、昨日他界しました。

幸い苦しむこともなく、安らかに逝かれたそうです。

遠く離れて暮らしていると、やがては訪れるこのような事態をあれこれと考えてしまいます。

2010年2月8日月曜日

連勤中

現在連勤10日目に。小さい店ですから、シフト面で色々大変なんです。
しかし今週末にはParisに小旅行。長い連勤の果てに、ささやかな自分へのご褒美です。
毎年カーニバルで賑わうこの街を後にして…正直、もうカーニバルには興味持てません。いわゆる脱出組です。同じようにドイツ人にもカーニバル嫌いは多く、今回の列車のチケットを取るのも大変でした。

今回は、去年行ってなかったエッフェル塔に行きます。
完全にお上りさんで! 

2010年2月5日金曜日

天然本マグロ

地中海と大西洋での本マグロの取引原則禁止…のニュース。
これまでも幾度となく規制の声が挙がり、そのたびに取引価格に大きな波があったわけですが、実際今後どうなるのか、まるで見当がつきません。今少し静観して成り行きを見守るしかありません。

当店では、実は一昨日に地中海産(スペイン)天然本マグロを仕入れたばかり。この1月は海がしけて獲れなかったんですが、約一か月ぶりの上物の入荷でした。59㌔の一本買いです。色がまた素晴らしく鮮明で、トロも良いさしが入っています。なかなかお目にかかれない天然ものですが、待ったかいがあったというもの。
早速ですが、中落ちをどんぶりで頂きました。
…幸せ、です。今回は写真ありませんが、ごめんなさい。

この日来店していただいた常連のお客様には「カマトロ」を刺身でサービス。皆さん、心行くまで堪能していただきましたです。最高ですな…。

2010年2月1日月曜日

まだまだ…降ります。でも晴れ間!



手にしてみたドイツの雪。サラサラで、まとまることなく掌で溶けていく。




近くの公園。主に子供連れの親子はソリを楽しんでいた。さすがにスキーする奴はいなかったな。




前を行くのは息子。今年13歳。色々難しい年頃です。彼に言わせると、ここでの生活は「最悪」らしい。やれやれ・・・。