前回のパリで食事に失敗した苦い経験を活かし、
・庶民が行くビストロで(もちろん日本語メニューはおろか、英語メニューもない店)
・肝心要、低予算で満足のいく(お腹のふくれる)内容
を目標に、妥協しない店選びをしました。おかげで何度も歩きなおして、ふらふらになりましたが、その甲斐はありました。
まずは息子の選んだ前菜。「サーモンのタルタル、サワークリームソース添え」
塩加減がちょうどよく、レモンとサワークリームソースが素朴に合う。こんな小さなビストロでも盛りつけに丁寧さが見受けられます。
添えられているパンが少し甘口で、タルタルを載せて食べると、これがまたいける。仄かな甘みと塩気の効いたタルタル。これにサワークリームソースと言う組み合わせ。それぞれの素材が喧嘩することなく、ちょうどよいバランスでひとつにまとまっています。
僕のとった前菜。「ホタテとサーモンのすりながしスープ」
これがまた驚くくらいに美味しかった。ホタテとサーモンの旨みがえぐ味もなくやわらかく調和して、冷え切った体を芯から温めてくれました。真中にあるのはやわらかいパン。これにスープを絡めて頂きます。
いやぁ…絶妙な塩加減です。
やはり料理の決め手は塩ですから。これを上手く調和できるかそうでないかで、大きく変わってしまいます。
メイン料理「豚バラ肉とソーセージ、温野菜と白いんげんのオーブン焼き」
豚肉はしっかりグリルされて香ばしく、温野菜といんげんはオーブンの熱で十分に火が通り、それぞれの素材が絡まりあって濃厚なスープを作り上げています。一緒に入っているソーセージは、ドイツでは食べたことのない味。何の香辛料なのか、ついにわからなかったのですが、ほんのり甘く癖になる味。いずれにせよ、体は温まり、なおかつお腹も大満足。
息子のは「牛肉と根野菜の煮込み」
牛肉の塊はごろごろ入ってるし、野菜は煮崩れすることもなくホクホク。肉も口に頬張ると、ハラハラとほぐれる柔らかさ。その量は半端でなく、最後の方は僕も手伝ったくらい。味付けはシンプルで、それぞれの素材の旨みを活かしたあっさり風。そこに仕上げに入れたバジルが香りを引きたてていました。
どれも美味しくて、大満足。我々はこの二品のメニューを注文。値段は一人18ユーロ。かなり安いです。
お店はバスティーユ広場から歩いて5分くらいの裏通り。
LES SANS CULOTTES
住所:27 RUE DE LAPPE 75011 PARIS
tel:01.48.05.42.92
お薦めです。
この続きはまた後日。実はこの後とんでもないことが待ち受けているのでした…。
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