2010年12月30日木曜日

einundvierzig Jahre alt.

またひとつ歳をとりました。41です。俺の人生で言うと今どれくらいの位置にいるんやろ…、なんてことも考える年頃になりました。37で渡独して早4年…、…あっ! ちゅう間です。

写真は昨日の取材風景。カメラ、かなり近いです。「今のもう一回」とか「もっとゆっくりやって」とか言われながら。放送は来年1月22日。夕方の5時45分から6時の間の約4分間で放送されるらしい。取材は3時間くらいいてたんだけど、…さてどんだけカットされることやら。


外は変わらずの雪景色。ホワイトバースデイです。年内営業も残すところ2日。すべて満席です。既に来年の予約も詰まりはじめていて、一組の夫婦は1月に8回も予約を入れてくれたそうです。週に2回ペースです。いやはや…恐れ入ります。こちらも飽きられないように頑張らないと!

2010年12月29日水曜日

Sammeln von Nachrichten

今日テレビ取材がありました(写真は後日にでも)。17時の予定が30分繰り上げて来店し、仕込み中から営業に入ってもなお、約2時間撮影してました。こんだけ撮影しても枠は4分だけ。僕に関しては寿司の盛り合わせの工程をすべて撮りたいということでしたが、カメラが近い近い…って、とやりにくいったら仕方ない。
 

それにしても外は相変わらずこの通りの雪景色です。年内にこの雪が解ける見込みはもはやないな。


店の方はクリスマスを終えてもなお予約で毎日が満席です。今日は何とこれまでの売り上げ記録を更新しました。年が明けたら少し落ち着くかしら…? 

2010年12月25日土曜日

Fröhliche Weihnachten!

メリークリスマス! オープンして約一ヵ月間。休みなしのハードスケジュールを完走。ほぼ休憩なしで連日14時間くらいは働き通しでした。俺も40だしな、あんまり無理はできねぇな…とは思いつつも、どうしても手が抜けられなくて…。以下の写真はパーティー注文の寿司。


良く見ると作りに雑さが見えてくる。冷静に後で写真で見直すと良くわかる。いかんいかん…。如何に集中力を持続するか、ほんとそれに限りますね。


そしてイブを目前しての再びの豪雪。全てが凍りついて、何と我家のリビングのシャッターのワイヤーが切れてしまった。写真はリビングの横にある庭に通じる勝手口。この窓枠からの光しか部屋に降り注ぎません。ただでさえ連日薄暗いというのに。


キッチンから見た我家の向かい。すぐそこがバス停。時刻表をダウンロードしてるのでバスが来る時間に合わせて出かけられるのが素晴らしい。そうでない人は当然この世界の終わり的冷凍庫然のバス停の吹きだまりで凍てつくことになる。なんてことだ…。


街も静まり返っている。基本的にクリスマスのこの日、人々は外出せずに、せいぜい教会に出向いてミサを受け、後は家で家族ぐるみでお食事…っといったところ。


スーパーも午後二時くらいで閉まってしまうから慌てて買い出しに出かける羽目に。何しろ来週月曜日まではどこも開いてませんから。


…で、我家がクリスマスのディナーに選んだのはこれ、家鴨です。家鴨の丸焼きです。いつも鶏は食べてるけれど家鴨は初めて。


鶏の中に炒めた香味野菜を詰め込み、表面に塩胡椒、オリーブ油を塗りたくり、いざ焼かん。はたしてうまくいくのか?


オーブン板目いっぱいのこの大きさ。160度に温めたオーブンに放り込まれます。


じりじりと焼かれていく…。こういうの、昔読んだ童話で外国の家族が美味しそうに食べてたんだよなぁ、あれは何の話だっけ。・・・たしかマッチ売りの少女だ。


付け合わせのジャガイモも美味しそうに焼けました。なかなか時間と手間のかかる代物です。
でもね、正直イメージとは裏腹に、鶏肉の方が美味いなぁ…なんて思ってしまいました。肉質はしっかりしてて、野性味あふれる風味が慣れないせいかくどく感じた。でもこれも勉強ですね。挑んでみない事には分かりませんから。


明日は午後からの営業。年内も満席の状態です。とりあえず今夜は久しぶりに買ったSchotchを飲みながら、自分へのご褒美に買った”STAR WARS"6本セットDVDを見はじめます。ドイツ語で。

それでは皆さん、良いクリスマスをお過ごしください。

2010年12月18日土曜日

die Schneelandschaft

雪、雪、雪…の毎日です。レストランがオープンして間もなく3週間が経ちますが、この雪の中を連日来店して下さるお客様に頭が上がりません。ちなみにこの雪、Kielでは警報すら出ていて学校全ては休校。
 

家の庭も真っ白のまま。風がまた尋常ではないくらいに激しい。吹雪です。 


庭の向かいに幼稚園があるのですが、ここだけは開いていたな。


この雪の中を走るリスを見た。リスって冬眠しないんだっけ?


あちこちで樹氷です。これは庭にある”グルグルの木”。枝がいつもグルグルとぐろを巻いている。不思議な木。


家の中からみている分には綺麗なんですが、一歩出ると…。


雪のほかに霧まで出ていた。 


 店の近くの歩道脇。歩くのが大変です。


こんな自転車がたくさん。きっと春までこうしてるんだろうな。

店は連日満席で相変わらず地元の方に特にひいきにしていただいてるのですが、この頃は人伝えに聞いたとFlensburgやHamburgから来たと言って下さるお客様も。来週末にはNDR(北ドイツのテレビ局)の取材が入るとか。そうやって期待して下さる以上、その期待以上のものを常に出し続けないと…というプレッシャーを感じます。

2010年12月9日木曜日

starker Schneefall

雪雪雪……、大雪でした。この写真は4日ほど前のもので、この後もどんどん降り積もり、路肩の車は雪に埋もれてしまっていた。


バスは不通になるし、子供の通う学校も休校になるし、開店早々に偉い天気に見舞われてるなぁ…と思いきや、実は連日の満席。ありがたいです。開店して一週間が過ぎましたが、既に4回も来店されている方も。

これまでの所、本当にありがたいお声を頂いています。Kielにはまだまともな日本食レストランがなかったので、僕が作る日本食のどこまでを受け入れてくれるのか半信半疑だったのですが、なかなかの好印象で評価いただいてます。前菜で日替わりの”つきだし”を用意しているのですが、”魚のあら炊き”や”マグロの角煮”なんかもきれいに平らげてくれます。


 それにしてもよくこんな足もとの悪い中を来店して下さるなぁ…と頭が上がりません。(まして4回も来て下さるなんて) 


年内はちなみにクリスマス(24日)のみ店休日とさせていただきます。あとはぶっ通し働きますよぉ。ただし1月からは月曜日が店休日とさせていただき、火曜日は夜からの営業と致します。


この日仕込んだ”いんげんの胡麻和え”と”マグロ角煮”、”いくら醤油漬け”。基本の日本食を、今後は創作し幅を広げていこうともくろんでます。


 自家製あんこを仕込み中。圧力鍋がないので手間がかかる…。実は発注していていたあんこが品切れてしまい、急遽手作りすることに。

閉店後の僕の寿司場。まだ備え付けの棚ができていなくて、中は整理ができてません。もっと機能的に改良していかなくてはなりません。明日も全席すべて予約済み。気合い入れていきます。

2010年11月26日金曜日

die Eröffnung

はい、とうとうオープンしました。久しぶりの仕事でいきなりの満席は、想像以上にきつかった…。
取り合えず今日はさっさと眠るとしよう。明日はこの地域のレストランガイドの取材。早起きしなければ。

Morgen Eröffnung !

オープン前夜、店の看板に灯りが灯りました。ピンボケなんでわかりにくいですね。


寿司カウンターの後ろに配する日本の焼酎と酒。 


”玉乃光”は京都のお酒。どこかに郷土愛というやつがあるんですね。


あらかたの仕込みを終えたのが12時過ぎ。朝の8時半から長い一日でした。


外は本格的に雪が降り続いてます。帰り道はほとんどアイスバーン。ジャリジャリ、しゃりしゃり…


こんな日にバス停のこんな広告を見つけると嬉しくなる。今年も終わりだなぁ、なんて。

2010年11月24日水曜日

die Gelenkentzündung

持病の関節炎が気になるこの頃、オーナーに言ってできるだけ早くに病院の予約を入れてもらうよう交渉しました。オープン前の大工仕事の手伝いで少し悪化した模様。この期に及んでのじたばたですが、ここでこれを放っておいて良いわけがないと思いました。

店に行くと韓国で発注していた店の看板が到着していた。雨に雪が混じる今日、極寒の中業者とオーナーが取り付け作業を行っていた。


今日のまかない。韓国料理色々…。豆腐とズッキーニのジョンとダッカルビ、パスタのように見えるのは素麺のチリソース和え。どれもほどよい辛さで、白ご飯がすすみます。


韓国人KochのChoiさんが作るキムチ。これはその素になるトウガラシのパテ。大量の粗挽きのチリとアミ(小エビの塩辛)、大根や葱、人参を細かく刻んだものに魚醤(だと思う)、それと出汁などなどを合わせて力づくでコネコネコネコネ…!を繰り返す。


昨夜から塩をしてあった白菜を洗い、この後一枚一枚にチリのパテをすり込んでいく。一晩寝かせると旨みはぐっと引き立つそうだが、この後漬けたてを味見してみた。まだ少し塩気を強く感じるけれど、まがいもない美味いキムチの風味がある。…明日のまかないが楽しみだ。

2010年11月23日火曜日

vollkommen erschöpft sein

Probe終了。従業員家族を招いてのお疲れさん会みたいなもの。韓国側と日本側でそれぞれ料理を出して言ったんだけれど、気が付いたら韓国側Kochと調理補佐の韓国人たちも僕の寿司を食べはじめていて、僕一人が黙々と作っていた。みんなが「美味しい、美味しい」って喜んでくれるから、僕も調子づいてしまった。おかげで久しぶりの体の動きで、朝目が覚めるとギシギシ悲鳴を上げていた。歳だねぇ…。

写真は先日仕込んだ"いくら醤油漬け"。美味い具合にだしが浸みて、ほのかな甘みがお口に広がります。これをどんぶり一杯に乗ってけて腹いっぱい食ってみたいなぁ…なんて。


昨日は帰ってからビールを一杯ひっかけた。(僕の新しい名刺と一緒に記念撮影)
”HOLSTEN”はドイツで割とメジャーなビールで、日本でも販売されています。この銘柄、実は僕が18年前に初めてドイツに来たとき利用した大韓航空機の機内食で出されたビールなんです。久しぶりにこのビールを飲んで、味わうと実にリアルにその当時のことが思い出されてきました。その香りが、古い記憶を蘇らせたんですね。

2010年11月18日木曜日

der Probetag

週明けに関係者を集めたProbetagを設ける予定。色んな意味で予定が押してバタバタの連続。今日は3社から食材の納品があり、食材を整理しながら、いよいよだな、と武者震いした。
スペインからはかなりいい赤身の天然マグロが入荷。これだけでも興奮ものです。恐らく地元Kielの方はこんな良いマグロは食べたことないだろうな、というくらいのクォリティです。


昨日、一昨日と地元新聞に店の事が載り、メールや電話での問い合わせが殺到している。


KölnでTVに出演したときは店の宣伝にはなったけれど、料理のことは大して取り上げてくれなかった。撮影そのものにも、あまりにもオートマティックな段取りに閉口してしまった。
今回はこのシュレースヴィッヒ・ホルシュタイン州で初めての日本人経営者による日本人寿司職人のいる店ということで、地元ではとても期待していただいている。その好反応がこの記事のあとからじかに身をもって感じることが出きる。頑張らなあかん、と実感しています。
左にいるのは韓国人Kochのチョイくん。かなり無口な人だけど、最近少しずつ打ち解けてきたかな…。とにかくこの二人で盛り上げていきます。

おぉぉぉ…っ、気合い入るなぁ。

2010年11月17日水曜日

die Geschäftseröffnung

長らくブログの方を放置してました。レストランオープンを前に準備作業がごたごたと目白押し。その上北ドイツの寒さ到来でダブルパンチです。写真は先週末の早朝の家の前の芝生。霜が降りてます。


おまけに北海からなだれ込むものすごい低気圧で、この日は風が唸っていた。写真からは分かりませんが、傘なんてさしたらケガします。


でも店店の軒先を彩るのはクリスマス! Kielのクリスマス市は22日オープンです。写真は家の近所の古道具屋さんのくるみ割り人形たち。


それにしても連日の曇り空。こうして少しでも青空が垣間見えると嬉しくなる。先日久しぶりにKölnの知人に電話をしたら、暖かくって昼間はジャケットを脱いだとのこと。おいおい、嘘だろぉ…。


アぁ…空の上の青い空が懐かしい。この日、風は上空をものすごいスピードで流れていた。空はほんのひと時だけ顔を出して、すぐに消えてしまった。


レストランのオープンは11月26日(金)。だけどこの日納品された寿司カウンター内のシンク、何と右左逆のものが納品された。急いで交換なんだけど、間に合うのか・・・?


まだ工事中の寿司カウンター内。今週末には仕込みができるはず。新聞には記事が出たし、開店日の告知も完了。何としても間に合わせなくては!! 


工事現場の帰り道。久しぶりに見る夕焼け。これだけ雲が切れるのも珍しい。縁起がいいので、今日は久しぶりにビールでも飲もうか…と小さくつぶやいた。