前菜 「新じゃがいもと玉葱のナムル風」
ジャガイモは桂むきにしてから極細の千切りにしてさっと湯通し。玉ねぎも同様に千切りにした後よく水にさらし、塩もみする。新じゃがと玉葱、色つけに刻み葱を少々加えて合わせる。醤油、胡麻油、黒胡椒で味付け。仕上げに擦りごまをサッと和える。シャキシャキした触感と、ゴマの香りが食欲をそそってくれる。
前菜二品目 「ふわふわ茄子の揚げびたし」
こちらの茄子は皮が堅くて噛み切れないので丁寧に皮むきし、中温の油でじっくりと揚げる。全体がきれいにきつね色になったらキッチンペーパーで絞るようにして含んだ脂を取る。だしは甘めの醤油だし(天つゆよりも少し薄いくらい)を用意しておき、上がった茄子をすぐに浸していく。このときだしは弱火で温めた状態にキープする。すべてが揚がったら火から下ろし、自然に冷ます。茄子にだしが浸み込むのはこのとき。出す直前に温め直して湯引きしたオクラを添えて器に盛る。
ふわふわの触感の茄子に浸み込んだやわらかい醤油だしが口に広がる。
椀物 「鶏のわかめスープ」
本菜を作る過程でできたスープ。鶏のだしと塩コショウ、醤油少しだけのシンプルなスープ。これに水溶き片栗粉を加えてほんのりとろみをつける。
本菜 「鶏肉のスパイシー揚げ蒸しと色んなキノコの大蒜ソテー添え」
長ったらしく書いてますが、作りたかったのはKFC風のフライドチキン。ドイツにもKFCあるんですが、どういうわけか美味しくない。カーネルサンダースが墓から出てくるんじゃないか、なんて思えるくらい。だから食べたいなら自分で作るしかないと、今回挑戦。11種類のスパイスはさすがに企業秘密だろうから、粉作りは自分の舌が頼り。それも家にある種類のスパイスで。…しかし閃くもんですね。以外にも手短なある「もの」でそれらしくなるった! 衣の配合を終えると中火で皮の方からじっくり揚げていき、両面をカリッと余分な脂を落とすまで揚げます。これを蒸し器に入れて中火で約一時間。このとき蒸し器にたまった鶏のスープが上の椀物に。
冷凍のキノコMIXは解凍してよく水を切り、残っている唐揚げ粉をまぶし、フライパンでソテーにして添え物に。
蒸しあがりった鶏を今度はオーブンで表面をカリッと焼き上げる。
鶏肉は香ばしいながらも、箸でほろほろとほぐれるやわらかさ。ジンジャーの風味があればなおよかったが、今回はこれでまずまず…としよう。
デザート 「自家製 抹茶アイス」
スーパーで普通に買えるバニラアイスを半解凍に。へらで崩しながら抹茶粉を練りこむ。完全に解凍してしまうとアイスに含まれる空気がすっかり抜けて、重く不味いアイスになってしまう。作業は手早く。そして美味しい抹茶アイスを食べたいなら抹茶粉はケチらない。これがポイント。
再びよく凍らせてから使用。
メニューそのものはあくまで家庭料理のカテゴリー。でもその内容にはひと手間もふた手間も惜しまない作業があります。
なにはともあれ、お誕生日おめでとう。君が心から美味しそうに喜んでくれたことが、最高の報酬だった。