27で料理の世界に飛び込み、37で渡独。Köln Kielを経て、現在München在住の日本食料理人。47で新しいスタートを切るべく日々精進を続けています。行ける所まで、とことん挑み続けよう。
2010年9月1日水曜日
Kieler Brauerei
ドイツという国を知らなくても、大概の人が“ビール”と”ソーセージ”をイメージすると思います。僕自身、ドイツに高校以来の友人が住んでいなければドイツに来ることもなかっただろうし、この国の押された「酒飲みの大国」というレッテルを(凡庸に)鵜呑みにして過ぎて行ったんじゃないかと思います。
現にこの国にあるビールの種類が約5000種ということだから、人々の先入観としては決して間違ってはいないのです。年々ビールの消費量が低下しているとはいえ、何かにかこつけて飲んで騒いで楽しむのがドイツ人です。
…で、当然Kielに来たらまた新しいこの街のビールにありつけると思っていたが…、実はこの街の地ビールはこの”Kieler Brauerei”のみ! しかも写真を良く見るとお分かりになると思いますが、1988年創業と歴史も新しいのです。
かつてはKielにもいくつかの古いビール醸造所があったのですが、戦時下の空襲でほとんどが焼け落ち、その後の復興もままならないままに衰退してしまったらしい。”Kieler Brauerei”は「このままではいけんね」と地元の熱い要望を経て復活したようなもの。で、写真冒頭にあるように、毎週末はどんちゃん騒ぎ。まるでオクトーバーフェスト。
この”Kieler Bier”ですが、実際店の地下で醸造し、見学コースも設けている。手作りでビールが作られる工程がよくわかります。味もコクがあり、炭酸はあまり強くなく、最初は少し物足りないかも。しかし飲み続けると味わいがあって、僕はかなり好きになりました。
醸造過程の”Kieler Bier”。ホップはMünchenから運んでいるみたい。
そして今日の晴天。曇り空がすぐに広がるから、こうした青空が見えるとついつい見上げてシャッターを切ってしまう。さて、今日もビールが美味いぞ。
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