2010年9月16日木曜日

Trabant

久しぶりに見た。”Trabant”とは、旧東ドイツのVEBザクセンリンク社が製造していた小型乗用車です。2008年以降、ドイツの主要都市では排気ガスの規制が厳しくなって、こうした旧時代のクラシックな車が街に入ることができなくなってきているのですが、さすがKiel。こんなところにも長閑さを感じさせてくれる。しかしこの"Trabant"、よく見るともうボロボロ…。時代の中の風化を切実に感じます。


ようやく拝めた青空も、強い海風に流された雲に、足早に覆われる。我が家から近くの海までは自転車で10分くらいかかるんだけれど、ふとした折に吹き抜ける風に汐の香がする時がある。


そんな中で、近所の空き地に群生するバラを摘んできた。かつてWohnungのあった敷地なんで、勝手に入っちゃいけないのかもしれませんが、もう荒れ放題の中の一角に、残されていったバラの苗が強かに育って今根美しい紅の花を咲かせている。「一枝くらいもらってもかまわないよね」と、拝借。

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