つづく好天の為、日曜は運河沿いをサイクリング。
Levensauer Hochbrücke。この橋の土台は1893年に作られている。かつてはこの橋にがっしりした赤煉瓦作りの門が施されていたが、大戦の徹底的な空爆で破壊。それでも欄干だけは頑丈に今も残っている。近くで見たけれど、かなり迫力がある。
Nord-Ostsee-Kanalのほとり。静かに何隻ものヨットが進んでいく。優雅なものだ。
川向うの丘。この少し手前にはフィッツジェラルドの「華麗なるギャッツビー」に使われるような白い邸宅が見えた。まるで住む世界の違う人々の暮らしがある。とうてい想像できないけれど。
運河を離れて岸を上がると…続く平原。なんだか「赤毛のアン」みたい。でももちろんここはドイツです。つづく緑は"Kohlrabi"。日本名は 「カブキャベツ」 日本ではお目にかからなかった野菜です。葉っぱはほとんどの人が捨てますが、炒めると美味しいです。カブの部分はスライスにしてサラダに。また漬物にもなります。
畑の中の並木道。この平原を吹きすさぶ風はすさまじいはずなのに、しっかりと大地に根を張り、逞しく空へのびている。
歩けども歩けども…、まるで世界が静止したような、もしくは時間がゆっくりと間延びしたような、不思議な感覚が訪れる。
草原の終わり。農家を過ぎて少し行くと新興住宅地に出る。見慣れた場所にふっと出ると、我に返った。なんだか夢を見ていた気分だ。ほんの少し離れると、まるで知らない世界に入り込んでしまった。なかなか面白いサイクリングでした。
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