2010年10月21日木曜日

Reeperbahn

出来上がったパスポートを受け取りに再びHamburgに行って来た。天気予報は雨…気になる所でしたが、最初のうちは天候に恵まれていた。しかしKielと同じ。天気が良くても風が冷たい。風が舞う北ドイツです。
パスポートを受け取った後は、以前から気になっていた日本料理店に行ってきました。Nouvelle Cuisine Japonaise と看板に掲げているだけに、モダンな洋食屋さんという感じ。今年オープンしたばかりの新しいお店で、寿司がメインではないので僕とはジャンルが違いますが、やろうとしている方向性に近しいものを感じていたので、一度は拝見しておかないと…と思っていました。


 しかし正直な話、こちらのお店に行った方からあまりいい話を聞いていなかったので、…それでも僕は自分の目と鼻と口で確認しない事には納得がいかないので、やはり行って来た、という次第です。
普通のレストランで食事をする時よりも、同じ海外で日本食をしている店と言うことでついつい辛口になってしまうのですが、お味はけっこう美味しかったです。僕が注文したのは”イベリコ豚の紫蘇挟みカツ弁当”7.50Euro。揚げものは熱々で、お肉も柔らかくジューシー、ただあまり紫蘇の香りはしなかったけれど。またお米が美味しかった。少しやわらかめですが、もしかすると本当の日本米を使われているかも。

ただ味はともかくとして、来店したときのお客さんは僕を入れて5人しかいませんでしたが、、料理が出てくるのに30分かかったのは…どうかと思います。Lunch時ですからね。 もう少し厨房での準備やオペレーションを見直すことと、Kellnerin(ホール係)と厨房の連携を考え直す必要があるかと思います。でもね、これはこれから自分が働くお店でも大きな課題となることでしょう。人ごとじゃないや。

 雲行きが怪しくなってきたHamburgの空。それでもせっかく来たんだから郊外をお散歩することに。しかしこれが失敗でした。だいたいこの大都市を行き当たりばったりで歩きまわるなんて無理がある。しかも崩れゆく天候の中で…。

 その果てに偶然たどり着いたのが…ここ。”Reeperbahn”という地域。えーと知る人ぞ知るこの地名はハンブルグザンクトパウリ地区にある歓楽街としてドイツ国内でも屈指の知名度を誇っているとっても危ない地域なのです。

 歩けども歩けどもピンクなお店がどこまでも…。話には聞いていましたが、いやぁ、こりゃぁすごい。犯罪件数もかなり高く、ワールドカップの時は厳戒態勢だったとか。
しかしこの地域の何がすごいって、かの”The Beatles”が世界的に有名になる以前に活動の拠点にしていたことで大変有名なのです。


 僕としてはこんなお店が並ぶ隠微な雰囲気と共に、この道をJohnやPaulが歩いたのか…なんて想像すると、もうなんか頭の中は興奮状態でした。(あくまでThe Beatlesのことで)


 1989年、大阪城ホールにRingo StarrがEaglesのメンバーを引き連れてに来日したRingo Starr all his BandのLiveに行った時も浮足立っていました。なんせThe Beatlesのメンバーが来日したのは23年前の武道館以来だったから。あんときは興奮した。Live中盤で”Yellow Submarine”をRingoが歌った時は目眩すら感じた。でもそれを友人に話したら、「でもRingoだろ」と、すげなくコメントされたのを覚えている。RingoだってあのThe Beatlesとともに時代を歩んだんだぞ、と思いつつも否定しきれない一面もあり、すこしがっかりした。えぇ、自分に…ですが。


おりしも今年はJohn Lennon生誕70周年、いやぁ記念すべきHamburg訪問だ、と一人感慨深くなっていました。
結局風に吹かれて、雨にも打たれ、、けんもほろろに夜のRE(快速電車)に乗ってすごすごとKielに帰ってきました。…それにしても外出するには厳しい季節になったものだな。

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