2009年7月16日木曜日

アイデンティティー


こっちに来てもなかなか僕のドイツ語は上達しません。結果的に、日本語を喋れる人と出会う機会の方が多くなります。


日本語を勉強して話せるようになったドイツ人。こういう方々には身の回りのことでかなりお世話になっているんですが、それ以外の方々について少し触れたいと思います。


まず、


○ 日本人だけれども、ドイツで生まれ育った日本人(ドイツ語はネイティブに話せるが日本語は少し変)


○ 日本人だけれども、ドイツで生まれ育ち、日本語が苦手な人


○ ドイツ人だけれど、日本で生まれ育ったドイツ人(日本語完璧)


○ ドイツ人でも日本人でもないけれど、幼少時に日本での滞在経験があるために日本語を日常会話で話せる人


彼らを見ていると、「国籍」って何だろう・・・・と思ったりします。


ある人の境遇はこんな感じでした。


日本人とマレーシア人のハーフで、生まれはマレーシア。小学校高学年から中学卒業まで日本で過ごし、高校はドイツ、その後大学に進学してロンドンに留学、そんな彼女はマレーシア語、日本語、ドイツ語、英語をほぼ完璧に使いこなせてしまい、今は趣味でスペイン語とフランス語を勉強しています。一度彼女に「もし日記を書くとしたら何語になるの?」 と尋ねたら、迷わず「マレーシア語」と答えました。というのは、まず誰にも読まれる心配がないから・・・だと。なかなか実用的な判断だと思った。でも続けて彼女はこう付け加えていたのが印象的でした。


「でも感情が高ぶって気持ちを吐き出したい時に、自分の中で何をどう言い出せばいいのか分からなくてパニックになることがあるんです」


僕なんか日本語くらいしかまともに使えないのに、時として自分の気持ちをどう素直に表現したらいいのか分からなくなるのに・・・・。








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